すずなり商会

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百貨店の隅っこ

梅田の百貨店に出かけ、仏壇・仏具売り場を初めて覗いた。

実家に帰れば立派な仏壇があり、そこで毎日
家族が先祖に手をあわせてくれているのだが
家族から遠く離れた大阪に、ひとり住み続けて20年近くなった現在、
そろそろ私も出来る範囲で先祖供養をしたいな、と思ったのだ。

線香を立てる器を求めに売り場を目指すうち、
お洒落な家具・生活雑貨売り場からどんどん遠ざかり、
ついにはフロアの隅っこまで来てしまった。

線香やら器類が並べられたガラスケースと、女性店員さんがふたり。
この場所は、百貨店というより金券ショップな感じ。。。

ここを目指してくるお客は、日に一体何人いるのだろうか。
フラッと立ち寄りに来るお客がいるならば、それはどんな人なのだろうか。

線香立ては2種類あったが、3000円もするのでひるんだ。
ところで線香を立てるにはどうすればいいのか・・・
お香しか扱ったことがない私には、事情がよくわからない。

こちらを見守っている店員さんに聞いてみたところ、
盛った”香炉灰”の上に線香を差すのだとわかった。。。なるほど!
香炉灰210円・・・こちらは手頃なお値段。 

初めて訪れた仏具売り場でたまらなく面白かったのが、
私と同世代らしい女性店員さんの言葉の使いっぷり。

私:『灰はどの位使うんでしょう?』
店:『7分目くらいがよろしい。』
若いのに”いぶし銀”な空気を醸している。
物腰・言葉尻が、古道具屋の旦那・・・よろし。よろし。

面白い人がいるもんだ!!!。
地味なように見えて彼女、相当個性が光っている。
どんな幼少期を過ごしてこられたのだろう。
仏像に詳しそうだな。
仏具売り場に立つ為に生まれてきたような人だ。

面白い人というのは、人が集まる真ん中ではなく
人目につかない隅にいるようだ。
この人もきっと、自分の世界をしっかり持った人なのだろう。。。

またお会いする事があるのか・ないのかわからないが、
仏具売り場では、香炉灰ひとつ購入し、
無印良品でみつけた白磁の湯のみと茶托を、線香立てに代用することにした。
『小さな小さな旅』 | comments (0) | -

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